手汗が原因で起こる汗疱(かんぽう)って何?水虫じゃない皮膚の病気の対策方法


手汗や足汗が多い人によくあらわれる皮膚の病気で汗疱というものがあります。
直径約1㎜程度の水ぶくれのようなものです。
一見すると水泡性の水虫かと見間違えますが、別物です。
できるところは指先や手の平、手の側面、足の指の間、側面等広範囲にわたってできます。

人によっては一気にかなりの量ができたり、ポツポツできたり様々ですが、水ぶくれが破けてジュクジュクとし、激しいかゆみを伴うこともあるので早めに対策する必要があります。

この汗疱は、汗が原因のひとつと言われています。
汗疱とはどんなものなのか、どうしたら治せるのかということについてまとめました

汗疱とはかゆみを伴う水ぶくれ

汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)とは、手掌・足底に痒みを伴う小水疱が出現する湿疹性の皮膚疾患。異汗性湿疹(いかんせいしっしん)指湿疹(ゆびしっしん)とも言われる。また、汗疱(かんぽう)と略すことがある。

引用:汗疱状湿疹wikipedia

簡単にいうと、かゆみを伴う水ぶくれができる疾患のようです。
なったことがある人は分かると思いますが、痛みも若干伴う痒みなんですよね。
引っ掻いて水ぶくれが破けるとジュクジュクとして湿疹のようになってしまいますよね。

ここまでの流れが汗疱の一連の症状みたいです。

汗疱の原因のひとつに発汗がある


汗疱ができる仕組みは実はまだすべて解明されていません。

しかし、現状原因のひとつとして挙げられているのが発汗です。
汗をかくときに肌が乾燥していて汗が出る穴である汗腺からすべて汗が出ずに溜まってしまうことでできるのではないかと言われています。

考え方はニキビと同じですよね。
本当であれば外に出てくるものが詰まってしまってできるということですね。

汗疱ができてしまったら極力引っ掻かない。そして患部を冷やす


もしも汗疱が出来てしまったら、極力患部を引っ掻くのを止めます。
引っ掻くことで皮膚がはがれ、中の水ぶくれが破け、汗疱の周り一帯がジュクジュクしてしまいます。
水ぶくれがあった時よりもかゆみは増しますし、少し痛みもあります。

汗疱の出来ている部分周辺は他に比べて熱を持ちやすいと言われています。
保冷剤などで冷やしてあげると痒みなどは落ち着きます。

汗疱がもしも湿疹になってしまったら保湿剤とステロイド剤を皮膚科でもらおう


汗疱の水ぶくれがもしも破れ、湿疹の状態になってしまったら。
まずは皮膚科に行きます。
殆どの場合、保湿剤とステロイド系の軟膏を出してくれます。
それを医師の指示通り塗り続けるだけで治ります。

しかし、治るまでかゆみは引きませんし時間も結構かかります。

ちなみに汗疱が破れて放置し続けても治りますが、皮膚が硬質化し凸凹の表面になりますのであまりお勧めできません。
というか私の指先は汗疱によってかなり皮膚が硬くなってしまっています。
早いうちに対策をしておけばよかったとおもいました。

汗疱にならないためには皮膚の保湿と清潔な環境が重要


汗疱になってしまってからではなく、汗疱にならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
実は、毎日の保湿と手を清潔に保つのが一番効果的です。

日常的に手洗いをしっかり行うことと、乾燥の季節はしっかりとした保湿を心掛けてください。

そして湿気のない環境、つまり汗をかかないことも重要です。
印刷業者や布製品を扱う業種であれば基本的に年中乾燥していると思うので汗よりも保湿ですが、日常生活の中で考えられるのは発汗なので、できる限り汗をかかないことが重要になります。

手汗を抑える方法であればこのサイトを参考にしていただければと思います。

汗疱は長期化しやすい皮膚疾患なので、なる前に出来るハンドケア、なってしまってからの迅速な対応が大切です。

      2017/09/28

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