汗って実は2種類あるって知ってる?違いと対処方法をご紹介

私は常日頃から手汗で悩んでいます。
しかし、それだけではありません。

焦ったり、緊張したりすると、脇汗、頭汗等も出てきますし、足からの汗も多く出ます。
一日に2回シャワーに浴びるほどです。

でも、よく考えてみてください。

暑いときや辛いものを食べた時に出る汗と、緊張の汗って出る部分や量が違くありませんか?

この疑問に気が付いた私は色々調べる中で汗は2種類に分かれることを知りました。
2種類の汗の違いと、できるだけ汗をかかない方法をご紹介します。

汗はエクリン線とアポクリン線という汗腺から出る

人の汗はエクリン線という所とアポクリン線という所、二つの汗腺から出ています。
こちらの画像を見てください。


これは皮膚の断面の画像です。

皮膚の断面を見てみると、エクリン線は皮膚の下、アポクリン線は毛穴に沿っていることが分かります。
どちらからも汗は出ていますが、状況によって出る量が変わります。

エクリン線は体中にあり、ほとんどが水分

エクリン線は体のほとんどの部分にあり、出てくる汗もほとんどが水分ですのでさらさらした汗です。
そして人の汗のほとんどはこのエクリン線からの汗になります。

エクリン線からの汗は体温調節に使われる汗のほか、緊張などの精神的なストレス、辛いなどの味覚にかかるストレスなどでも汗をかきます。

アポクリン線は脇の下や耳の裏、陰部などに多くあり、脂質やアンモニアも含まれる

アポクリン線は体の中の一部にあり、脇の下や耳の裏、陰部などに密集しています。

アポクリン線からの汗は脂質やアンモニアなど、いかにもにおいそうな成分が入っていますので、ザラザラとした汗と言われています。
そして、このアポクリン線からの汗が腋臭などの匂いの原因となっています。

言葉がなかったころの昔の話になりますが、それぞれの識別のために臭いが出る汗の部分が発達したと言われています。
ニオイを遠くに飛ばすために毛穴に沿っていて、毛を伝って汗がより広がるようにしているというわけです。

今となっては話したり、見た目で判断できることが多くなっているので、退化しているということですが、人によっては匂いが強く出ることもあるようです。

エクリン線からの汗を抑えるには体温と気持ちが重要

エクリン線は基本的に止める必要はありません。
体の状態から自動的に体温調整を行うために出る汗ですから、止めてしまうことで不要に体温を上げてしまいかねません。

しかし、人よりも多めに汗が出てしまう多汗症のひともいますし、少しでも汗をかきたくないと思っている人も多いと思います。
もし、エクリン線からの汗を止めたいと思っているのであれば、体温と気持ちがとても重要になります。

体温をちょっぴりだけ下げるために食事内容を見直そう

元々体温調節のために出る汗なので、体が熱いと感じにくければ汗も必然的に収まります。

そこで、重要なのが食生活です。

食生活の中で肉料理などが多いと、体温が上がりやすいと言われ、野菜が多くなると体温が少し下がるということがわかっています。
これをうまく使い、体温を調節できれば、あまり暑く感じることもなくなり、緊張したとしても汗をかきにくくなるでしょう。
体温を下げるために食べた方が良い食べ物、食べてはいけない食べ物を詳しく知りたい方はこちら

出来る限り緊張をやわらげよう

緊張すると無意識に汗をかいてしまいます。
こればっかりはどうすることもできないので、そもそも緊張してもすぐ和らぐようにすれば、汗もあんまり出ないですよね。

緊張を和らげるためにはハーブやアロマを利用するのが効果的です。
気持ちを落ち着けるハーブはたくさんあります。
詳しくはこちら

アポクリン線からの汗は食事改善と運動でニオイを抑えられる

アポクリン線からの汗は、汗の成分の調整と日頃から運動して汗を流すことでかなり改善できると言われています。

先程もかきましたが、アポクリン線からの汗は脂質やアンモニアなどの匂いの原因となる成分が多く含まれています。
実はこの臭いの原因となる成分の比率は食事内容から改善することが可能です。

肉などの脂質が多い食べ物をよく食べる人はやはり汗にも反映され、脂質などが多いベタベタ汗になってしまいます。
逆に、バランスよく食事ができる人は、匂いの出る汗をかいてもあまり臭くありません。

また、運動をよくしている人はニオイがしにくいと言われています。
それは、運動を続けることで日常的に新陳代謝が高まり、常に新しい汗をかいて、アポクリン線からの汗の割合が減ることや、体外に排出される成分も薄まります。

食事改善と運動、緊張を和らげて汗をコントロールしよう


纏めると、汗は2種類あるが、どちらの汗も食事改善が重要なことが分かります。
また、汗自体を抑えるためには適度な運動に加え、あまり緊張状態が続かないように、自分自身を落ち着けることが重要だということが分かります。

今回私が紹介したのは、あくまで汗を抑えるための方法のひとつに過ぎません。

人によって合う、合わないがあるので、試す価値がありますが、必ずしも効くというわけではありません。

色々試して汗をコントロールしましょう。

      2017/10/02

 - 汗について