ファリネを付けた手で食べ物を触っても安全?成分から見る体への影響


手汗に悩んでいる人の多くは手汗専用の制汗剤を使用しています。
手汗専用の制汗剤は人によって相性があるようですが、かなり効果が高く、私も使っています。

中でも一番効果があると感じたのがファリネです。

毎日使っていて、手汗はほとんど感じません。
これさえあれば手汗に悩まされる日がほとんどなくなるので、本当に手放せません。


しかし、毎日使っていく中でふと考えてしまう事があります。
それは、「ファリネって手に付けた状態で食べ物触っても大丈夫なの?」ということです。
この疑問を一番強く感じたのは子育ての中でした。

私は食品に触る前に必ずきれいに手洗いをしますが、ファリネの粉は目に見えなくなってしまっているので流しきれていない場合もあるかもしれません。
その時に子どもに食べさせるものの安全性が確保されているのかを確認したいと思いました。
安心感のためにも調べてみました。

実際に調べてみると色々な効能もわかりましたが、綺麗に手を洗えば食べ物に触っても問題は無いということがわかりました。

ファリネの有効成分はクロルヒドロキシアルミニウム


まずはファリネの手汗に対する有効成分を調べてみました。
ファリネの有効成分はクロルヒドロキシアルミニウムというものです。

クロルヒドロキシアルミニウムは制汗剤によく使われている成分ですが、これを使うと毛穴などを引き締めて汗自体が出にくい肌環境をつくる効果があります。

以前は発がん性がある可能性が指摘されてきましたが、最近では安全性の高い成分という考え方が主流のようです。

ファリネのもう一つの有効成分は酸化亜鉛

もう一つ有効成分として含まれているのは酸化亜鉛というものです。
酸化亜鉛は収斂(しゅうれん)作用があることです。

収斂作用は肌を引き締めたり炎症を抑えたりする効果があります。

皮膚の炎症や真菌性の皮膚病にかかってジュクジュクしたときに「亜鉛化軟膏」という軟膏をもらいますが、これは炎症止めと皮膚の引き締めで乾燥させることで真菌が繁殖しにくい環境を作ります。

また、酸化亜鉛はUVケアなどにも使われており、日焼け止めの主成分でもあります。

酸化亜鉛はこれらの作用が昔から広く知られていて、ずっと使われているので皮膚上では無害とされています。

実際にファリネを使っている手で食べ物を触るのはまずい

今のところ有効成分は2種類あって、それぞれどちらも安全性が高いことは分かりました。

では、実際には食べ物を触っても大丈夫なのでしょうか?

答えは「触らない方が良い」です。

なぜならば、クロルヒドロキシアルミニウムは安全性の高い成分ということは言われていますが、結局のところ安全という見方が非常に強いのは肌に対してだけだということです。
また、酸化亜鉛については皮膚上の安全は確保されているものの、体内に吸収された時の安全性は確認されていません。

お腹を下す程度のことかもしれませんが、子育て世帯は気を付けたいですよね。

手汗対策した結果、子どもや家族に変な被害を与えたくないですよね?
実はファリネを使っていても家族に何も被害与えない方法があります。
それは、手を丁寧に洗うことです

ファリネの成分は手を丁寧に洗えば問題ない

ファリネの有効成分は安全性が高いが念には念を入れておきたい。
そう考える方も多いと思います。

では、実際の対処法ですが、丁寧に手を洗うだけで問題はありません。
というのもクロルヒドロキシアルミニウムは水に溶け込みやすい成分なので、手を洗うだけでほとんどなくなります。
また、酸化亜鉛は、日焼け止めに使われていることもあり、水で流れてしまうことが多い成分ということが予想されます。

こういったことを考えていくと、手洗いの時は丁寧に洗うことでほとんどの成分は水と一緒に流れていくことがわかります。

手洗いが不十分だと、手汗も出やすくなるだけでなく、家族も体調不良にしかねないので、しっかり手を洗うことをお勧めします。

当たり前だけど、食品を触るときは手洗いをして下さい

当たり前ですが、ファリネを使っていようがいまいが食品を触るときには必ず手洗いを心がけましょう。
石鹸に付けて丁寧に洗うと雑菌に対する殲滅効果も期待できますし、ファリネを使っていた時でも有効成分は流れ落ちていくので安心して使うことができます。

一番の安全は子どもだと私も考えています。
子どもに影響が出ないように食事を作っていきたいですね。

      2017/09/28

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