手汗が改善される食べ物がある?手汗の改善、悪化する食べ物まとめ

手汗の原因の一つに、交感神経と副交感神経のバランスの乱れがあります。

簡単に言うと、緊張状態とリラックスした状態のバランスが崩れてしまい、負担緩和のために手汗が出ているということです。
精神状態が落ち着いているときは手汗がほとんど出ていないこともありますので、私の手汗の原因は精神的なものによるものが大きいと感じています。

自己分析の結果、神を落ち着けることで手汗を抑えることが出来ると確信した私は精神状態を落ち着けるための方法を探しました。
すると、なんと食べ物で手汗の改善を促すことが出来ることが分かりました。
食生活の改善で手汗が少しでも収まるならすごく助かりますよね!

私が調べて、実際に今もよく食べている食べ物をいくつかご紹介します。

自律神経(交感神経と副交感神経)の乱れは手汗をひどくする原因のひとつ


そもそも、交感神経と副交感神経とは何なのだろうか。
これらはそもそもは自律神経と言われるもので、意識的にコントロールすることが出来ない神経です。
交感神経と副交感神経はそれぞれで真逆の働きをする神経で、これらのバランスが乱れることによって極度の緊張状態、興奮状態を引き起こします。
緊張や興奮は手汗を出す原因となるので、自律神経を整えることで手汗の頻度、量を抑えることが出来ると言われています。

交感神経=興奮状態の時に働く神経


交感神経は体を活発に動かしているときに働く神経で、交感神経が働いているときは心臓の鼓動が激しくなったり、血圧が上がります。
交感神経が働くときは、運動している時や、熱中している時、ストレスを感じているときです。

交感神経が働いている状況の時に手汗が出ることが多いのではないでしょうか。
私は集中しているときにかなりの量の手汗が出てしまうので、学生時代のテストは成績よりも手汗が気になってしまう程でした。

副交感神経=リラックスしているときに働く神経


副交感神経は体がゆったりと休めているときに働く神経で、副交感神経が働いているときは体も心も落ち着いて休息できているときです。
副交感神経が働くときは食事中や睡眠中、十分な余裕をもって休息をとっている時です。

副交感神経が働いているときは表面的な物よりも内臓が活発に動いていることが多いです。
食事中の胃や腸の働き、睡眠中の疲労回復などです。

手汗が出る状態は副交感神経の働きが悪く、交感神経が異常に活発になっている状態


この自律神経の乱れによって手汗が出る、という状態は交感神経が過剰反応して活発に働き過ぎている場合に引き起こされています。
最初に書きましたが、自律神経は自分たちで意識的にコントロールできません。
そして、自律神経が乱れは、生活習慣の乱れが多くの原因となっているようです。

交感神経を落ち着けて副交感神経を作用させれば手汗を抑えられる

逆に言えば、生活習慣をしっかり整えてあげれば自律神経が安定し、手汗が抑えられるということです。
また、交感神経が活発な人は体が無意識のうちに興奮状態になっているので、体温を下げたり、副交感神経の作用を促す食べ物を食べ、体を落ち着ける必要があります。

そこで食生活を見直すことで、手汗が抑えられるという結論になります。
では、手汗を抑えられる食べ物は何があるのでしょうか。

刺激が強い食べ物は交感神経を昂らせてしまうので控える

手汗を抑えるためには、まずは手汗を出しやすくする食べ物を知り、できるだけ多く食べすぎないことが重要です。

手汗を出しやすくするのは交感神経ですから、交感神経を昂らせる食べ物は控えた方が良いでしょう。
交感神経を昂らせる食べ物は、

  • スパイス料理
  • カフェインが多く含まれるもの
  • 脂肪分・油分の多い食べ物

等が挙げられます。

なぜこれらを食べると手汗が出るのか、どうしても食べたくなったときはどうしたらいいのかを知って、できる限り自律神経を整えて、手汗を抑えるようにしましょう。

スパイス料理は発汗を促すカプサイシンが多く含まれることが多い

スパイス料理にもいろいろあるので一概にまとめてしまうのは良くないかと思います。
しかし、スパイス料理の多くにカプサイシンが含まれています。

カプサイシンは唐辛子などに多く含まれていて、発汗作用がある成分で、交感神経を刺激します。

カレーやチゲ、タイ料理などはあまり多く食べないようにしましょう。

どうしても刺激物が欲しい時は実はビタミンCが不足していることが多いらしいので、ビタミンCが多く含まれている食品を食べてみてもいいかもしれません。

 

脂肪分・油分の多い食べ物は肥満に繋がり、体温を上げる

これについては解説の必要はないでしょう。
脂肪分や油分が多い食べ物は肥満に繋がりやすく、肥満体になることで体内の熱がこもり体温を上げることに繋がります。

体温が高ければ交感神経が刺激されやすくなるので、手汗が出やすくなってしまいます。
手汗が出る出ないにかかわらず、あまり多く食べない方が良いと思いますが、どうしてもこってりしたものが食べたくなる時があると思います。
そういう時は、体内がカルシウムを欲していることが多いらしく、イワシやシシャモなどのカルシウムを多く含む食品を取ることで落ち着くことがあるそうです。

手汗を抑える方法その1 大豆イソフラボンとエストロゲン、ビタミンCとタウリンを摂ろう


手汗を抑えるためには交感神経を抑え、副交感神経を作用させること。
そのために必要なものは実は日常的に摂取できる食品に多く含まれています。
手汗を抑えるために必要なのは、

  • イソフラボン
  • エストロゲン
  • ビタミンC
  • タウリン

この4つが自律神経を整えるのに重要な要素となります。

イソフラボンは自律神経を整える働きがある

女性なら一度は目にしたこと、耳にしたことのあるワードだと思います。
このイソフラボンは大豆に多く含まれ、大豆から抽出したものは大豆イソフラボンと呼ばれるくらい、大豆には豊富にイソフラボンが含まれています。

イソフラボンの働きのひとつとしてホルモンバランスを落ち着ける作用があります。
女性ホルモンに含まれるエストロゲンというホルモンが減少することによって交感神経が高まることがわかっています。
このエストロゲンは年齢を重ねることで体内からの放出が減っていきます。
エストロゲンとイソフラボンは体内に働く作用がほとんど同じのため、減少したホルモンを補い、自律神経を整えるとされています。

また、イソフラボンはホルモンバランスを整えるだけでなく、コレステロール値を下げたり、骨粗しょう症や更年期障害の予防にもつながりますし、女性の方は子宮内膜癌の予防や、月経前症候群の軽減も期待されているので、生活習慣を整えるうえではかなり重要な要素だと言えます。

イソフラボンは大豆食品に多く含まれています

イソフラボンは大豆食品に多く含まれています。
具体的には納豆、豆腐、豆乳、油揚げなどです。
どれも日常的に食べやすいものばかりなので、今後は意識的に食べて、自律神経を整えましょう。

エストロゲンは基礎体温を下げ、自律神経を整える働きをする

エストロゲンはイソフラボンでも少し紹介しましたが、女性ホルモンの一種で、女性らしさを高めるホルモンとされていますが、その効果の中に、基礎体温を下げること、自律神経を整えることがあります。

エストロゲンは若いうちから分泌されていますが、年齢とともに減少します。
エストロゲンの減少と共に自律神経が乱れる人が増加しています。

このエストロゲンですが、食品から摂取することもできます。
食品からは植物性エストロゲンを摂取することができ、その働きは体内から分泌されるものと同じとされています。

エストロゲンは大葉やモヤシに多く含まれています

エストロゲンを一番効率よく摂取するなら大葉やモヤシがおススメです。
一度に大量に食べることもできるし、何より低カロリーなので、あまり食べすぎることを気にせずに済みます。

あまり多くは食べれないという人はアボカドにもエストロゲンは含まれているので、そちらを食べる方法も良いと思います。

ビタミンCはストレスを緩和し、交感神経を静める役割がある

ビタミンCは体内に取り込まれるとその状態がいくつかの種類分かれて変化していきますが、その中にステロイドホルモンというものがあります。
ステロイドホルモンはストレスの緩和を促し、交感神経を静める作用があります。

ビタミンCは野菜やフルーツに多く含まれているので、すぐに取り入れやすい栄養素です。
ただし、レモンなどはあまりお勧めできません。
レモンは酸味が強い刺激物なので、ビタミンCの量以上に交感神経を活発にさせてしまう場合があります。

ビタミンCは赤ピーマン、ブロッコリー、キウイやイチゴなどに含まれています

ビタミンCは本来ではレモンに一番あるように皆さんイメージしていて、酸っぱいものにはビタミンCがあると思っている人もいるようですが、実は赤ピーマンやブロッコリーといった酸っぱくないものにもビタミンCはたくさん含まれています。

ビタミンCは水に溶けやすいので、茹でる等の調理には不向きです。
ブロッコリーなどの硬い食べ物は茹でるのではなく、レンジで加熱して調理を行いましょう。
水で茹でた時に比べ何倍も濃度のあるビタミンCがブロッコリーには残されています。

タウリンは交感神経の作用を抑える働きがある

タウリンは脂肪分解、高血圧予防、不整脈の防止に役立つだけでなく、目からのストレスを緩和する働きがあります。
タウリンを摂取することでストレスを緩和し、交感神経の作用を抑える働きに繋がっていきます。

タウリンは自律神経の乱れを直すだけでなく、体調を整えるためにも必要な栄養素なので、できるだけ摂取できることが望ましいですね。

タウリンはタコ、イカ、さんま、シジミなどの海洋生物に多く含まれる

タウリンはタコやイカ、シジミなど、軟体動物に多く存在しているように感じています。
また、さんまやイワシなどの魚にもタウリンはありますので積極的に食べていきたいですね。

手汗を抑える方法その2 体温を下げるクールベジで発汗を抑えよう

自律神経を整えながら、自分自身の体温を下げることも重要です。
体温が高いと交感神経が昂りやすくなります。
また、交感神経が過敏に反応しすぎて体温が高くなってしまうこともあります。

体温が上がると、手汗が出てきやすくなってしまうので、体温を下げる作用を持つ食べ物を知り、体の体温調整ができるようにしておきましょう。

最近体温を下げる働きだとして注目されているのがクールベジと呼ばれている野菜です。
クールベジはその中にカリウムが多く含まれている野菜で、カリウムが体内に入ると、尿と一緒に水分や体内の余分な熱を外に排出する効果があります。
さらにカリウムは体のむくみを解消する役割もあるので、手汗もむくみも解消できてまさに一石二鳥の食べ物と言えますね!

カリウムの過剰摂取は嘔吐感を感じる等体調不良の副作用がありますが、食品だけではほとんどそういったことはなく、サプリメントの過剰摂取によくあるということなので、いっぱい食べて手汗とむくみを解消しましょう。

カリウムが含まれているクールベジはトマト、キュウリ、ナスが定番

カリウムが多く含まれているクールベジとして有名な野菜はトマト、キュウリ、ナスが有名で、トマトはカリウム以外にもシミの予防効果もありますし、サラダでたくさん食べることが出来るのでおすすめの野菜です。

キュウリは野菜スティックや漬物など、いろんな調理方法があるのでおかずの中の一つに加えるのはかなり簡単な野菜です。

ナスは生活習慣病の予防と改善に加え、がん予防、改善にも役立つ野菜と言われています。

それぞれ、手汗を抑えるカリウムが十分に含まれているだけでなく、他の病気や気になるところも改善につながるので、絶対に食べた方が良いものばかりですよね。

ちなみに私はトマトの酸味が今まで大の苦手でしたが、糖度の高いプチトマトや、冷やしトマトなどで酸味をあまり感じることなく食べ続けています。
食べ始めて気が付きましたが、今までむくんでいたふくらはぎや顔もかなり改善されたように感じます。
もちろん、むくんでしまうときはむくんでしまいますが…(笑)。

この記事のまとめ

ここまで長くなってしまいましたが、手汗を抑えるためには以下のことを注意しましょう。

刺激物を多く食べない
イソフラボンが多く含まれている食べ物を選ぶ
エストロゲンが多く含まれている食べ物を選ぶ
ビタミンCが多く含まれている食べ物を選ぶ
タウリンが多く含まれている食べ物を選ぶ
クールベジで体温が高くならないように調整する


以上となります。

いっぱい書きましたが、私はこれを意識づけて生活していく中で手汗が出ることは多々ありますが、頻度は減ったと実感しています。

手汗を抑える食べ物を使った料理などもあるので、今後ご紹介していきます。

      2018/02/11

 - 手汗を抑える