ミョウバン水は手汗に効果があるのか実際に作って使ってみた結果


小さいころから手汗に悩んでいた私は、このまま日常生活に影響が出続けている手汗をなんとか止めたいと思っていました。
手汗を止めるためなら何でも試してみよう!ということで手汗を止めることが出来る方法を調べまくりました。

その中で、一番お手軽でかつ、一番試しやすい方法を見つけました。
それはミョウバン水です。

ミョウバンと聞くと、食品関係を思い浮かべる人も多いかと思います。
実際にミョウバンはスーパーや薬局で売っていることが多く、100gあたり300円程度で購入できるので非常に手に入りやすいと思います。
ミョウバンをネットで購入する場合はこちらが最安値です。

調べてみると、かなり昔から制汗剤として使われている成分で、現代でも市販の制汗剤に含まれていることがあると言われています。
これは汗が出るとしてもかなり抑えられるし、うまくすれば完全に汗を止めることが出来るかもしれない、そんな期待まで持てる方法です。

ミョウバン水は自宅で簡単に作れるということもわかったので、私は自分でミョウバン水を作り、それを1週間使用して、その使用感と今までと比べて手汗の出るタイミング、手汗の量、手の状態を記録しました。

人によって手汗の症状も違うと思うので、経験の内容は個人差になってしまうかもしれませんが、手汗で悩んでいる人にどれくらい効果があったのか、その情報が共有できたらと思います。
是非参考にしてみてください。

ミョウバン水の収斂作用(しゅうれんさよう)で肌が引き締まり手汗が止まる

ミョウバン水で汗が止まるというのは結構有名な話なのですが、なぜミョウバン水が汗を止めるのか知っていますか?

それは、ミョウバン水の持つ収斂作用(しゅうれんさよう)が肌を引き締めるからです。
収斂作用とは、たんぱく質を変質させて組織や血管を縮める作用を言います。
ミョウバン水ではこの収斂作用がお肌に影響してきます。

ミョウバン水を使用することにより、収斂作用で肌の組織が引き締まります。
肌が引き締まることで、毛穴や汗腺も閉じられ、本来は出やすくなっている汗が出にくくなり、止まるという流れになっています。

ミョウバン水は脇汗や足汗などの多汗症の人にも効果が高い

ミョウバン水の収斂作用を利用して、脇汗や足汗の対策を行っている人もいます。

食品添加物としても用いられているため、体に対する影響が少ないこともあり、お風呂に入れて多汗対策をしている人もいるようです。

私自身も脇、手、足の汗は結構気になりますので、これを知ったときに「お風呂で使ってみるのもいいかもなぁ…」と思いました。
手汗だけでなく、いろんなところにも使えるのは利便性が高くていいですよね。

ミョウバン水の収斂作用は消臭効果も期待できる

体の匂いの原因は基本的に雑菌が繁殖する際に皮脂などのたんぱく質を食べた排泄物や死んだ菌です。
古くから香水を使って大衆を誤魔化してきているように、体の匂いを無くすのは本当に大変です。
しかし、この体の匂いをしっかり消してくれる効果も実はミョウバン水には期待できるのです。

そもそも収斂作用は、たんぱく質の変質です。

そして、ミョウバン水でたんぱく質は凝固します。
たんぱく質を凝固することで、匂いの原因菌が食べるたんぱく質が大幅に減り、増えることを抑えることが出来ます。
匂いの原因菌が増えなければ、匂い自体が強くなることはほとんどありません。

そういった理由も制汗剤にミョウバンが取り入れられている理由だと思います。
また、頭皮の匂いにも効果が高いと言われています。

ミョウバン水を使って消臭する方法は、匂いが気になるところへ霧吹きでシュッと掛けた後、乾燥させるだけです。
こんなに簡単ににおいが消えるなら、ミョウバン水を使ってみてもいいんじゃないでしょうか。

ミョウバン水は肌が弱い人はパッチテストをしてから使いましょう

ミョウバン水によるデメリットはほとんどありません。

唯一のデメリットはミョウバン水の収斂作用によって、発汗しにくくなり、体温調節が出来なくなる可能性が少しだけあることです。

しかし、このデメリットは全身にミョウバン水を使っていなければほとんど気にする必要はないと思います。
特に手汗の原因の多くは精神的なものからくる発汗のため、体温調節とは直悦結び付きにくい汗と考えていいと思います。
ミョウバン水を使う上での障害はほとんどないと思って良いかと思います。

ただし、肌に対する刺激に弱い人は念のためパッチテストをした方が良いと思います。
肌が合わない場合、かぶれや赤み、かゆみなどの原因になってしまうかもしれません。

ミョウバン水のパッチテストは二の腕などの内側で行う

パッチテストの方法ですが、家の中でできる一番簡単で確実性の高い方法をご紹介します。

まず、使用する予定に近い体の部位のうち、一番柔らかい部分を探します。
今回は手汗に使うので、私は二の腕の内側のぷよぷよした部分を使いました。
一番柔らかい部分に10円玉程度の範囲でミョウバン水をぬります。

一回ミョウバン水をぬったら24時間放置します。
入浴などを行うと、ミョウバン水が流れる可能性があるので正確にチェックできません。

テスト中に塗った部分がピリピリしたり、違和感を感じたらミョウバン水を使うのはやめましょう。

実際は塗ってから2時間くらいである程度分かると思います。家の中でできる一番確実な方法は24時間様子見をすることです。

ミョウバン水の作り方はは水:ミョウバンを30:1で作る

ミョウバン水の作り方は簡単です。
水とミョウバンの割合を30:1で混ぜ合わせて、無色透明になるまで溶け込ませます。

溶け込んだものを自分の肌質に合わせて希釈して使用するだけです。

30:1なんて文字で見ると簡単ですが、作るときは結構計算が必要になるので、簡単な表を作ってみました。
もしもミョウバン水を作るときは参考にしてみてください。

ミョウバン水の合計量(ml=g) 必要な水の量(ml=g) 必要なミョウバンの量(ml=g)
100 97 3
200 194 6
250 242 8
300 290 10
350 339 11
400 387 13
450 435 15
500 484 16
550 532 18
1000 968 32
1500 1452 48
2000 1935 65
2500 2419 81

今回はたまたま550mlのペットボトルが空いていたので、これを使って作ることにしました。

このミョウバンは100g250円位です。
希釈して使うスプレーは100均で購入しました。

ミョウバン水を作るのには数日から1週間前後かかる

ミョウバン水は基本的には見ずにミョウバンを溶かすだけなのですが、基本的にミョウバンはかなり水に溶けにくい物質です。

そのため、ミョウバンと水を混ぜ合わせてから数日~1週間程度溶け込むのに時間がかかります。
私が作った時は、550mlのペットボトルだったので、水に溶けきるまでに1週間ほどかかりました。

こちらはミョウバンを入れてすぐの状態です。
底の方に沈殿しているのが分かりますよね。
これを早く溶かすために振ってみると…

こんな感じにまっこりみたいに白く濁ります。
この後はミョウバン水を痛めないように、暗くてひんやりしたところで数日寝かせます。

寝かせること2日。ミョウバン水がどうなっているかというと…

こんな感じに沈殿しています。
しかし、最初に作ったときに比べ、ミョウバンの量が減っていました。
ゆっくり時間がかかりますが、溶けていっているようですね。

そして、1週間が経つころには…


こんな感じにきれいに無色透明になります。
出来上がったものはスプレーに少量入れ、大体5倍くらいに薄めて使います。

ミョウバン水は常温で1週間程度、冷蔵庫で1ヶ月程度保存できる

ミョウバン水は痛みやすく、出来上がってから1週間程度で腐ってしまいます。
ミョウバン水が出来上がったら冷蔵庫に入れる等冷やしておくことで1ヶ月程度使い続けることが出来ます。
私はかなりの頻度で使ったため、冷蔵庫に入れて保管はしていましたが、1本あたり大体2~3週間程度で使い切ってしまいました。

ミョウバン水を1週間使用して、以前より手汗が出始めるのは遅くなったような気がするが、手汗は止まらず

ミョウバン水を作ってから、手を洗った時、手汗が出そうだと予想ができる時などを目安に毎日1週間使い続けました。
手汗が出始めてから手を洗いに行き、水分をよくふき取ってから使うといったこともしていたため、写真に写っていたスプレーは1日につき1本程度は使っていたと思います。
そして、最初は5倍に薄めていたペットボトルの原液も、2日目には3倍、3日目には2倍、残りは原液のまま使用していたので、かなりの速さで原液はなくなっていきました。

1週間使い続けた結果として、以前に比べて確かに手汗が出にくくはなったかと思います。
ですが、今までよりも気持ち汗の量が少ないかな?というくらいで、私にはあまり効果がなかったように感じます。

これは使っていた期間が短いからなのかもしれないということに加え、個人差があるのかもしれません。
使ってみた実感としては、期待していたよりも効果は薄いというところです。

ミョウバン水を3週間使い続けました。少しだけ汗が出にくくなったかな?

せっかくミョウバン水を550mlも作成したので、使い切れるところまで使い切ろう、ということで、実際には3週間程使い続けていました。

最終的に1本丸ごと使いましたが、結果は、少しだけ汗が少し出にくくなったかな?という印象を受けました。
私には効きが悪かったのか、もう少し濃度の高いミョウバン水なら多少効果が出るのかは分かりませんが、中期的に見て、多少は出にくくなっても結果的に手汗は出てきてしまうので、完全に止めることはできませんでした。

      2017/10/09

 - ミョウバン水