制汗剤に含まれる塩化アルミニウムって何?効果は?


手汗に悩んでいる人の多くは制汗剤を使っていると思います。
その制汗剤の成分表をちょっと見てみてください。

どの制汗剤の成分表の中に必ずと言っていいほど入っているのが塩化アルミニウムです。

この塩化アルミニウムというのはどうやら手汗にかなり効くらしいというのは何となく知っている人も多いと思います。
物によっては塩化アルミニウムの含有量を記載して効果の強さをウリにしているものもあります。
例えばオドレミンなんかもその一つです。

これも塩化アルミニウムの含有量が13%としっかり明記されています。

では、塩化アルミニウムは手汗に対してどういう作用があって止めるのか、効果的に使う方法は何なんでしょう?

塩化アルミニウムは汗腺に炎症を引き起こし、蓋をして汗を止めます

塩化アルミニウムを皮膚に使うと、一時的に皮膚、汗腺を炎症させます。
この炎症によって汗腺を塞いで汗を止める効果を発揮します。

塩化アルミニウムの効果は短いので、せいぜい1日程度しか効果は続きません。
何度も使い続けることで常に汗腺を塞ぐことで汗を止めることができるのです。
塩化アルミニウムは日本皮膚学会でも手汗治療に推薦される程の効果があります。

効果は確実にあるけど効果時間が短いから毎日使わないとあまり意味がないというのが塩化アルミニウムの特徴ですね!

塩化アルミニウムで手汗を止めると他の場所から汗が出る副作用がある場合もあります

塩化アルミニウムを使い続けることによって手汗を止めることはできます。
しかし、本来出る汗を汗腺を変形させて止めているので、手に出てくる汗が他の部分から出てきてしまうことがあります。
ETS手術の代償性発汗と同じような副作用ですよね。

よくある副作用としては、「手汗は止まったけど今度は足に汗を沢山かいて靴の中が気持ち悪い」というものです。

せっかく汗が止まっても、他のところの汗で悩んでしまうとあまり意味がないですよね…。

 

塩化アルミニウムは肌に染み込ませて使うのが一番効果的と言われています

塩化アルミニウムの効果は十分に理解できたと思います。
では、一番効果的に塩化アルミニウムを使う方法はないのでしょうか?

それは長時間肌に染み込ませるのが一番効果的と言われています。
すごく簡単な方法で染み込ませることができるのですが、染み込ませている間は手が不自由になってしまうので、ほとんどの方は寝る前に塩化アルミニウムを付けているようです。

      2018/02/10

 - 手汗を抑える